AIアシスタントの「Claude Code」を使うと、Windows 11の設定をコマンドラインから一括チェックし、改善点を洗い出すことができます。この記事では、実際にClaude Codeを使ってWindows 11の設定を診断・最適化した手順をご紹介します。
Claude Codeとは?
Claude Codeは、Anthropicが開発したAIアシスタント「Claude」のCLI(コマンドラインインターフェース)ツールです。ターミナルからテキストで指示を出すだけで、ファイル操作・コード生成・システム診断など幅広いタスクをこなしてくれます。今回はWindows 11のPowerShellと組み合わせて、設定の確認と最適化を行いました。
診断した項目
Claude Codeに「Windows 11の設定で修正したほうが良いところを教えて」と指示したところ、以下の項目を自動的にPowerShellで確認してくれました。
- Windows Defenderの状態・シグネチャの鮮度
- ファイアウォールの有効/無効
- UACの設定
- Windows Updateの未適用件数
- 電源プランの種類
- 高速スタートアップの有効/無効
- テレメトリ(診断データ)の送信レベル
- DNS設定とDNS over HTTPSの利用状況
- バックアップ(ファイル履歴・復元ポイント)の有無
- スタートアップ登録アプリの一覧
診断結果:良好だった点
| 項目 | 状態 |
|---|---|
| Windows Defender | 有効・シグネチャ最新 |
| ファイアウォール | 全プロファイルで有効 |
| UAC | 有効 |
| Windows Update | 未適用ゼロ(最新) |
| ディスク空き容量 | Cドライブ 367GB 空き(十分) |
| 広告ID | 無効(プライバシー保護済み) |
診断結果:改善が必要だった点
1. テレメトリがデフォルト最大値
Windowsはデフォルトでマイクロソフトへ診断データをフルで送信しています。ポリシーが未設定だと最大レベルのままになるため、以下のレジストリ設定で「基本」に制限するのがおすすめです。
# 管理者PowerShellで実行
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\DataCollection" -Name "AllowTelemetry" -Value 1 -Type DWord -Force
GUIから変更する場合は、設定 → プライバシーとセキュリティ → 診断とフィードバック から「基本」を選択してください。
2. DNSが単一・暗号化なし
ルーターのDNSのみが設定されており、セカンダリDNSがない状態でした。またDNS over HTTPS(DoH)が未設定のため、DNS通信が平文で流れます。
推奨設定: 設定 → ネットワークとインターネット → イーサネット → DNSサーバー割り当て からCloudflare(1.1.1.1 / 1.0.0.1)またはGoogle(8.8.8.8 / 8.8.4.4)をDNS over HTTPS付きで設定します。
3. 電源プランが「バランス」
デスクトップPC(Intel Core i7-10700F)にもかかわらず、電源プランが省電力寄りの「バランス」になっていました。デスクトップではパフォーマンスを優先する「高パフォーマンス」プランが適しています。
# 管理者PowerShellで実行
powercfg /setactive 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c
4. 高速スタートアップが有効
高速スタートアップはWindowsの起動時間を短縮しますが、USB機器の認識不良やドライバ更新が正しく反映されないなどのトラブルの原因になることがあります。特に問題が起きやすい環境では無効化が推奨されます。
変更手順: コントロールパネル → 電源オプション → 電源ボタンの動作 → 高速スタートアップを有効にする のチェックを外す。
5. バックアップが未設定(優先度:高)
ファイル履歴も復元ポイントも設定されていない状態でした。これは最も早急に対応すべき項目です。万が一のデータ消失に備え、以下のいずれかを設定しましょう。
- ファイル履歴: 外付けドライブに定期的にバックアップ(
設定 → システム → ストレージ → バックアップオプション) - OneDriveバックアップ: デスクトップ・ドキュメント・画像フォルダをクラウドに自動同期
- システムイメージ: コントロールパネルからWindowsのシステム全体をバックアップ
実際に変更した内容
診断結果をもとに、電源プランを「高パフォーマンス」へ変更し、高速スタートアップを無効化しました。変更後、Claude Codeに再確認を依頼すると、高速スタートアップは正しく無効になっていることが確認できました。
なお電源プランについては変更後も「バランス」と表示されたため、GUIからの再設定が必要でした。このようにClaude Codeは設定変更後の確認作業も自動でやってくれるのが便利なポイントです。
まとめ
Claude Codeを使ったWindows 11の設定診断では、セキュリティ・パフォーマンス・プライバシー・バックアップの4つの観点から問題点を自動的に洗い出すことができました。特にバックアップ未設定とテレメトリ設定は見落としがちな項目なので、ぜひ一度確認してみてください。
AIアシスタントを使うことで、専門知識がなくてもシステム診断が手軽にできる時代になりました。Claude Codeは無料プランでも試せるので、興味のある方はぜひ使ってみてください。


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