Wi-Fi の電波が弱い場所や、安定した通信が必要なときに便利なのが iPhoneやiPadを有線LANで接続する方法 です。
実は、Apple公式がサポートしている機能で、アダプターさえ用意すれば誰でも簡単に有線接続ができます。
この記事では、
- 有線LANで使うメリット・デメリット
- 必要な機材
- 接続手順
- 注意点
をわかりやすく解説します。
1. iPhone・iPadを有線LANにつなぐメリット
① 通信が非常に安定する
Wi-Fiは電波環境に影響されやすく、混雑すると速度が落ちます。
有線LANであれば 通信が途切れにくく、速度も安定 します。
特に以下のような場面で大きな効果があります:
- オンライン会議
- 動画のライブ配信
- 大容量ファイルのダウンロード
- ゲームプレイ
② Wi-Fiが使えない環境でも接続可能
医療機関や企業など、Wi-Fiを制限している環境でも有線なら接続できる場合があります。
来客用にWi-Fiを開けていない職場でも有効です。
③ セキュリティ面でより安心
有線LANは基本的に外部からの悪意あるアクセスを受けにくく、
Wi-Fiより安全性が高い といわれています。
機密情報を扱う作業・リモートアクセスなどに向いています。
2. デメリット・注意点
① 追加のアダプターが必要
iPhoneやiPadにはLANポートがないため、
Lightning/USB-C → LAN変換アダプター が必要です。
② モバイル性が落ちる
ケーブルにつながれた状態のため、使える範囲が限られます。
ベッドやソファで自由に使う用途には向きません。
③ 一部アプリが有線接続に最適化されていない場合がある
基本的には問題ありませんが、ごくまれに
「Wi-Fi接続必須」などのアプリが存在するため注意が必要です。
3. 必要なもの
● USB-Cモデル(iPad / iPhone 15 以降)
- USB-C 有線LANアダプター
(Anker, Apple純正, Belkinなどが安定)
● Lightningモデル(iPhone 14 以前)
- Lightning – USB 3 カメラアダプタ(Apple純正)
- USB-LANアダプター
- 電源アダプター
※純正品以外は動作が不安定な場合があるため Apple純正推奨。
4. 接続手順(USB-Cモデル)
- iPhone / iPad に USB-C のLANアダプターを接続
- LANケーブルを差す
- 数秒待つ
- 「設定 → 一般 → 情報 → Ethernet」から接続状態を確認
DHCPで自動的にIPが割り当てられ、特別な設定は不要です。
5. 接続手順(Lightningモデル)
- Lightning – USB 3カメラアダプタ をiPhoneに接続
- アダプタに電源アダプタを接続(給電が必要)
- USB-LANアダプタをUSBポートに挿す
- LANケーブルを差す
- 数秒待つとネットワークに接続される
6. 速度はどれくらい出る?
USB-Cモデルでは 最大1Gbps(1000Mbps) で接続できます。
Lightningモデルでは機材によっては 100Mbps 程度になる場合がありますが、
日常用途では十分です。
7. よくある質問(FAQ)
Q. Wi-Fiと有線はどちらが優先されますか?
通常は 有線LANが優先 されます。
Wi-Fi をオフにしておくと確実です。
Q. VPNは使えますか?
はい、Wi-Fiと同じようにVPNアプリを起動すれば利用できます。
まとめ
iPhoneやiPadを有線LANで使うことで、
- 通信が安定する
- セキュリティが強化される
- Wi-Fiが弱い環境でも快適
というメリットがあります。
一方で、
- アダプターが必要
- ケーブルで動きが制限される
といったデメリットもありますが、
ネットワークの安定性を重視する人には非常におすすめの方法です。
