Windows 11には「アップデート」と呼ばれる更新が定期的に配信されます。
しかし実は、このアップデートにはいくつかの種類があり、それぞれ目的や内容が異なります。
「よくわからないまま更新しているけど大丈夫?」と不安に感じる方のために、この記事では個人ユーザー向けにアップデートの種類と安全な使い方をわかりやすく解説します。
🧩 アップデートの主な種類
① 機能更新(Feature Update)
Windows 11の新バージョンを提供する大型アップデートです。
例:「Windows 11 23H2」→「24H2」など。
- 新機能の追加やデザインの改善が行われる
- 年に1回程度リリースされる
- 更新に時間がかかる(再起動やセットアップが必要)
ポイント:
大きな更新前には念のためバックアップを取っておくのがおすすめです。
② 品質更新(Quality Update)
毎月行われる「細かい修正やセキュリティ更新」のこと。
「月例更新」「累積更新プログラム(Cumulative Update)」とも呼ばれます。
- 原則、毎月第2火曜日に配信(通称「Patch Tuesday」)
- バグ修正、セキュリティ対策、安定性改善などが中心
- インストールは自動で行われることが多い
ポイント:
最新の品質更新を入れておくと、セキュリティ面でとても安心です。
③ セキュリティ更新(Security Update)
ウイルスや不正アクセスなど、脆弱性を修正するための重要な更新です。
品質更新に含まれることも多く、Microsoftはこれを最優先に推奨しています。
ポイント:
更新を止めるとウイルス感染や情報漏えいのリスクが高まります。
④ サービススタック更新(SSU)
Windows Update自体を安全に行うための“土台”の更新です。
普段は意識しなくても自動的に適用されます。
⑤ ドライバー更新
周辺機器(プリンター・グラフィックカードなど)を正しく動かすためのソフトウェア更新。
Windows Update経由で配信される場合と、メーカー公式サイトから行う場合があります。
ポイント:
PCの動作が安定している場合は、無理に更新しなくてもOKです。
⑥ 定義ファイル更新(Windows Defenderなど)
Microsoft Defender(標準のウイルス対策ソフト)が使う「ウイルス定義ファイル」の更新です。
1日に数回自動更新されることもあります。
ポイント:
これを最新に保つことで、新種のウイルスから守ることができます。
⑦ オプション更新(プレビュー更新)
「次回の月例更新を先に試したい」ユーザー向けの任意の更新です。
設定画面で「今すぐインストール」と出ている場合は、このタイプ。
ポイント:
急いでいなければスルーしてOKです。本番の更新に自動で含まれます。
⚙️ アップデートを確認・管理する方法
Windows Updateの開き方
- スタートメニュー → 設定
- 「Windows Update」を選択
- 「更新プログラムのチェック」で確認
更新の一時停止
- 設定 → Windows Update → 1週間更新を一時停止を選べます。
- 長期の停止はおすすめしません(セキュリティが低下します)。
💡 トラブルが起きたときの対処法
- 再起動してみる
- トラブルシューティングツールを実行
設定 → システム → トラブルシューティング → 「Windows Update」 - コマンド修復
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
SFC /scannow - 更新履歴から削除(設定 → 更新履歴 → 更新プログラムをアンインストール)
🧠 まとめ:自動更新をONのままにするのが一番安全!
| 種類 | 内容 | 頻度 | 対応のおすすめ |
|---|---|---|---|
| 機能更新 | バージョンアップ | 年1回 | バックアップ後に実施 |
| 品質更新 | バグ修正・安定化 | 毎月 | 自動でOK |
| セキュリティ更新 | 脆弱性修正 | 毎月 | 必ず適用 |
| SSU | 更新のための更新 | 不定期 | 自動でOK |
| ドライバー更新 | 周辺機器改善 | 不定期 | 安定していれば不要 |
| Defender定義 | ウイルス対策 | ほぼ毎日 | 自動でOK |
| プレビュー更新 | 次回更新の試験版 | 月1回程度 | 必要なときだけ |
🪄 終わりに
Windows 11のアップデートは複雑に見えますが、
自動更新をONにしておくだけでほとんどは安全に管理できます。
手動で止めたり放置したりする方がリスクになることもありますので、
定期的に「設定 → Windows Update」をチェックする習慣をつけましょう。
