PCや周辺機器のUSBポートをよく見ると、黒・青・赤・水色などさまざまな色があります。
「見た目だけ?」「色で何が違うの?」と思うかもしれませんが、実は USBポートの色には規格(速度)や機能を示す意味が込められている場合があります。
本記事では、USB Type-Aポートの色ごとの違いを初心者にもわかりやすく解説します。
■ USBポートの色の基本的な意味(一覧表)
| 色 | 規格の目安 | 最大速度 | 主な特徴 | 用途の例 |
|---|---|---|---|---|
| 黒 | USB 2.0 | 最大480Mbps | 基本的なデータ転送・低速 | マウス、キーボード |
| 青 | USB 3.0 / 3.1 Gen1 | 最大5Gbps | 高速転送「SuperSpeed」 | 外付けHDD、SSD |
| 水色・青緑 | USB 3.1 Gen2 | 最大10Gbps | より高速な転送 | 高速SSD、動画編集用途 |
| 赤 / 黄 / オレンジ | USB 3.x + 充電対応 | 規格に準拠 | 電源OFFでも給電・高速充電 | スマホ充電、モバイル機器 |
| 白 | USB 1.1 | 最大12Mbps | 旧式・低速 | 古い機器専用 |
| 緑(稀) | メーカー独自機能 | ― | ゲーミング設定/特殊機能 | ASUS ROGなど |
色はあくまで「目安」。メーカーによって違う場合もあるので仕様表の確認が確実です。
■ ① 黒ポート:標準的なUSB 2.0
もっとも一般的で、古くから使われているUSB 2.0を示すことが多い色です。
特徴:
- 最大速度は480Mbps
- 基本的な周辺機器向け
(キーボード・マウス・プリンターなど)
高速転送には向きません。
■ ② 青ポート:USB 3.0(SuperSpeed)対応
USB 3.0(=USB 3.1 Gen1)以降で採用されることが多い色です。
特徴:
- 最大5Gbpsの高速データ通信
- 配線が増えてUSB2.0より高性能
- 外付けHDD・SSD向き
高速でデータを扱うなら、青色ポートを選ぶと◎
■ ③ 水色・青緑:USB 3.1 Gen2(さらに高速)
USB 3.0よりさらに高速な規格(10Gbps)に使われることがあります。
- 高画質動画の転送など重いデータ向き
- 色はメーカーごとにブレが大きい
■ ④ 赤 / 黄色 / オレンジ:充電に強いポート
よく「Always-On USB」「スマホ充電」など特別な給電ポートとして採用されます。
ポイント:
- PCスリープ中でも給電できる
- 高出力(BC1.2 / QuickCharge 等)対応あり
- データ転送速度はUSB 3.x準拠
スマホ充電なら赤や黄色が便利!
■ ⑤ 白ポート:旧式USB 1.1
古い機器に残っていることがありますが、今ではほぼ見かけません。
- 最大12Mbpsとかなり低速
- 対応機器も減少
■ 色だけに頼らず「仕様を確認する」のが大切
最後に大事な点として、
USBポートの色は規格統一ではなく、メーカーごとに自由
例えば、同じ青でもUSB 3.2 Gen2x2やThunderbolt対応といった場合もあります。
そのため 正確に知りたい場合は製品の仕様表を確認するのが確実 です。
■ まとめ
| 色 | 意味(ざっくり) |
|---|---|
| 黒 → 普通(USB 2.0) | |
| 青 → 速い(USB 3.0) | |
| 水色 → さらに速い(USB 3.1) | |
| 赤/黄 → 充電に強い・電源OFFでも給電 |
高速データ=青系、充電=赤黄、基本用途=黒
