Microsoftが公式に提供している設定や機能を活用し、不要なものを無効化していくことで、安全かつ安定した状態でOSを軽量化し、Windows11のパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。
ここでは、主に以下の4つのカテゴリーに分けて、具体的な方法をご紹介します。
1. 視覚効果の無効化・最適化
Windows 11は、アニメーションや透明効果など、視覚的に美しいデザインが特徴ですが、これらはシステムリソースを消費します。パフォーマンスを最優先するなら、これらの効果を無効化することで、動作を軽くすることができます。
- 設定方法
- Windowsキー + I で「設定」を開きます。
- 左側のメニューから「システム」>「バージョン情報」へ進みます。
- 「関連リンク」にある「システムの詳細設定」をクリックします。
- 「システムのプロパティ」ウィンドウが開いたら、「詳細設定」タブの「パフォーマンス」欄にある「設定」をクリックします。
- 「パフォーマンスオプション」ウィンドウの「視覚効果」タブで、「パフォーマンスを優先する」を選択します。
- 特定の視覚効果だけを残したい場合は、「カスタム」を選択して調整することもできます。
2. 不要なバックグラウンドアプリの停止
多くのアプリは、起動していないときでもバックグラウンドで動作し、情報を同期したり通知を送信したりしています。これらを停止することで、メモリやCPUの使用率を抑え、パフォーマンスを向上させることができます。
- 設定方法
- Windowsキー + I で「設定」を開きます。
- 左側のメニューから「アプリ」>「インストールされているアプリ」へ進みます。
- アプリの一覧から、バックグラウンドで動かす必要のないアプリを探します。
- アプリ名の右側にある「…」をクリックし、「詳細オプション」を選択します。
- 「バックグラウンドアプリのアクセス許可」の項目で、ドロップダウンメニューから「常にオフ」を選択します。
- すべてのバックグラウンドアプリを一括で無効にする設定もありますが、メールやカレンダーなど、一部のアプリはバックグラウンドで動作させる必要がある場合もあるので、個別に設定することをおすすめします。
3. スタートアップアプリの管理
Windowsの起動時に自動的に立ち上がるアプリが多いと、起動時間が長くなり、その後の動作も遅くなる原因になります。
- 設定方法
- Ctrl + Shift + Esc で「タスクマネージャー」を起動します。
- 左側のメニューから「スタートアップ アプリ」を選択します。
- 一覧から、PC起動時に自動で立ち上がる必要のないアプリを右クリックし、「無効化」を選択します。
4. 不要なコンポーネントの削除・無効化
tiny11builderほど大規模ではありませんが、Windowsの標準機能として提供されているものの、ほとんど使わないコンポーネントを削除または無効化することで、システムをよりスリムにできます。
- ディスククリーンアップとストレージセンサー
- 「設定」>「システム」>「ストレージ」で、一時ファイルなどを削除する「ストレージセンサー」を有効にしたり、「クリーンアップ対象候補」から不要なファイルを削除したりできます。
- ウィジェットとチャットの無効化
- タスクバーのウィジェットやチャット(Teams)は、バックグラウンドで動作しリソースを消費します。
- タスクバーを右クリックして「タスクバーの設定」を開き、ウィジェットとチャットの項目をオフにすることで非表示にできます。
これらの設定は、OSの基本的な機能を維持したまま、パフォーマンスを向上させるための公式な方法です。一つずつ丁寧に見直すことで、ご自身のPCをより快適な状態にカスタマイズすることができます。ただし、一部の設定はシステムの安定性や特定のアプリの動作に影響を与える可能性があるので、変更する際は注意が必要です。