こんにちは!今回は、投資を始める多くの方が気になる「ETF」と「投資信託」について、S&P500に連動する商品を例に、手数料やコストの面から徹底比較します。
どちらも同じように思えますが、実は手数料や使い勝手に違いがあり、これが長期的なリターンに大きな影響を与えます。
ETFと投資信託、何が違う?
ETF(上場投資信託)も投資信託も、たくさんの銘柄をひとまとめにして運用してくれる便利な金融商品です。
大きな違いは、どこで取引するか。
- ETFは、証券取引所に上場しているので、株式と同じようにリアルタイムで売買できます。
- 投資信託は、証券取引所を通さず、運用会社と直接(証券会社を通じて)取引します。
この違いが、手数料の仕組みや使い勝手の差を生み出します。
S&P500連動ファンドで徹底比較!
では、同じS&P500指数に連動する代表的な商品を比較してみましょう。
1. ETFの代表例:iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(IVV)
- 売買手数料: 証券会社によって異なります。証券会社によっては買付手数料が無料です。
- 信託報酬: 年率 0.03%
2. 投資信託の代表例:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 購入手数料: 無料(ノーロード)
- 信託報酬: 年率 0.0814%
手数料から見るメリット・デメリット
項目 | ETF(IVV) | 投資信託(eMAXIS Slim) |
売買/購入手数料 | 証券会社によっては無料 | ほとんどの商品で無料 |
信託報酬 | 0.03%と非常に低い | 0.0814%とETFよりやや高い |
リアルタイム売買 | 可能 | 不可 |
分配金の再投資 | 手動で再投資が必要 | 自動で再投資してくれる |
ETFのメリット・デメリット
信託報酬が投資信託よりさらに低いのが最大の魅力です。わずかな差ですが、長期投資ではこの差が大きなリターンに繋がることも。リアルタイムで好きなタイミングで売買できるのもETFならではです。
ただし、ETFの分配金は一度現金で支払われるため、再度投資に回すには自分で買い付ける手間がかかります。
投資信託のメリット・デメリット
購入手数料が無料で、信託報酬もETFに負けないくらい低コストな商品が増えました。分配金が自動で再投資されるので、長期の積立投資をする上で手間がかからないのが大きな利点です。
デメリットとしては、リアルタイムでの売買ができないため、取引は1日1回算出される基準価額で行われる点です。
まとめ:結局どっちを選べばいい?
今ではETFも投資信託も、非常に低コストで運用できるようになっています。
- 「とにかく手数料を安く抑えたい」「リアルタイムで取引したい」という方はETFが向いています。
- 「手間をかけずに長期でコツコツ積み立てたい」「ほったらかしで運用したい」という方は投資信託がおすすめです。
どちらもS&P500に投資できる素晴らしい商品です。ご自身の投資スタイルに合わせて、最適な商品を選んでみてくださいね。