債券ETFは、株式とは異なる値動きをすることが多いため、ポートフォリオの分散に役立ちます。以下に、米国で特に人気のある債券ETFを10個、その特徴と信託報酬をまとめました。
- AGG (iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF)
- 特徴: 米国総合債券市場全体に幅広く投資するETF。米国国債、政府機関債、投資適格の社債、不動産担保証券(MBS)など、多様な債券で構成されています。低コストで米国債券市場全体に分散投資したい場合に適しています。
- 信託報酬: 0.03%
- BND (バンガード・トータル・ボンド・マーケット ETF)
- 特徴: AGGと同様、米国総合債券市場に幅広く投資します。バンガードが運用する代表的な債券ETFで、非常に低い信託報酬が特徴です。
- 信託報酬: 0.03%
- TLT (iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF)
- 特徴: 償還期間が20年を超える長期の米国国債に投資します。金利変動の影響を大きく受けるため、金利低下局面では大きな値上がりが期待できますが、金利上昇局面では大きく値下がりするリスクがあります。
- 信託報酬: 0.15%
- IEF (iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF)
- 特徴: 償還期間が7年から10年の中期の米国国債に投資します。TLTに比べて金利変動リスクが低く、安定した運用を目指す投資家に適しています。
- 信託報酬: 0.15%
- LQD (iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF)
- 特徴: 米国の投資適格の社債のみに投資します。国債に比べて利回りが高い傾向にあり、より高いインカムゲインを狙いたい場合に適しています。
- 信託報酬: 0.14%
- BSV (バンガード・短期債券 ETF)
- 特徴: 償還期間が1年から5年の短期債券に投資します。金利変動の影響を受けにくく、比較的安定した運用を目指すことができます。
- 信託報酬: 0.04%
- VCIT (バンガード・中期社債 ETF)
- 特徴: 償還期間が5年から10年の中期社債に投資します。国債と比べて利回りが高く、LQDほどリスクを取りたくない場合に適しています。
- 信託報酬: 0.04%
- VGLT (バンガード・長期国債 ETF)
- 特徴: 償還期間が10年超の長期米国国債に投資します。TLTと同様、金利変動の影響を受けやすく、価格変動が大きくなる可能性があります。
- 信託報酬: 0.04%
- SHY (iシェアーズ 1-3年米国債 ETF)
- 特徴: 償還期間が1年から3年の短期米国債に投資します。金利変動の影響を最も受けにくいETFの一つで、現金の代わりに保有することも検討できます。
- 信託報酬: 0.15%
- VCLT (バンガード・長期社債 ETF)
- 特徴: 償還期間が10年超の長期社債に投資します。社債の中でも長期債に特化しているため、利回りは高くなりますが、LQDよりも価格変動リスクが大きくなります。
- 信託報酬: 0.04%