出張や旅行の際、空港のUSB充電ポートを使ってスマートフォンの充電をする人は多いでしょう。
しかし、その便利な充電ポートが思わぬセキュリティリスクになることをご存じでしょうか?
■ なぜUSB充電ポートが危険なのか?
USBポートは「電力供給」と「データ通信」の両方を行う設計になっています。
そのため、充電のためにUSBポートにスマートフォンを接続すると、知らぬ間にデータ通信が発生する可能性があるのです。
この仕組みを悪用するサイバー攻撃を「ジュース・ジャッキング(Juice Jacking)」といいます。
■ ジュース・ジャッキングの3つのリスク
🗂 1. データを抜き取られる
連絡先、写真、メッセージ、位置情報、パスワードなどの個人データが密かに抜き取られる恐れがあります。
🦠 2. マルウェアに感染する
充電中にスマートフォン内にウイルスやスパイウェアを仕込まれ、不正操作や監視の対象になることも。
🔑 3. 遠隔操作される
感染した端末は、遠隔から操作されたり、カメラやマイクを勝手に使用される可能性もあります。
■ 安全に充電するための対策
対策方法 | 解説 |
---|---|
🔌 ACアダプタで充電する | USBポートではなく、コンセントから専用の充電器で充電するのが最も安全です。 |
🔒 USBデータブロッカーを使う | 「USBコンドーム」とも呼ばれ、データ通信を遮断し、充電だけを行えます。 |
🔋 モバイルバッテリーを携帯する | 外出時は自分専用の電源を用意しておくのが理想的です。 |
📵 充電専用ケーブルを使う | データ通信ができない構造のUSBケーブルを使用することで安全性が高まります。 |
■ まとめ
空港のUSB充電ポートは一見便利ですが、見えないリスクが潜んでいます。
スマートフォンやタブレットには多くの個人情報が詰まっています。
「無料で使える充電ポート」が本当に安全か?一度立ち止まって考えてみましょう。